映画版「岳」を見た

僕がいつも楽しみにしている漫画「岳」の映画版です。
この連休中にレンタルを見つけたので、連休最終日のお楽しみで見てみました。ひとつの映画としては面白かったですが、低山だけど山歩き好きで原作好きからすると、気になるところが幾つかありました。


見るまでは小栗旬と長澤まさみってどうなのと思っていたのですが、見ているうちに違和感は感じなくなりました。あと、牧さんとおばちゃんは、見た目もぴったりすぎて笑えました。ただ、映画用に山場を作った感じの展開は、違和感がある部分が多かった。映画なので山場が無く終わっていくと寂しいんだろうけど、ちょっとドラマチックにしようとした感が強い気がする。

三歩の描写も甘いところが多くて、なぜ要救を発見できたのか分からないし、雪崩は事前に察知するんじゃないか、いくら何でも未確認のクレバスには飛び込まんだろとか。原作ではありえない三歩が描かれていて、なぜ三歩がすごい人なのか伝わらない。あと、久美ちゃんの身勝手な行動も?で、そこに葛藤はあっても、隊を乱す無謀な行動はとらないだろうとか、原作では考えられないシーンが目立った気がする。

あと、個人的には「この人がなぜ山に来たのか」とか、事故の起きないのんびりした話とか、もう少し淡々と人間模様が描かれていると良かった。このあたりは映画向きじゃないのかもしれないけど、これが無いと山岳救助の話だけにしか思えない。
といいながらも、実際のところ三歩がどんな人間なのかも、2時間の映画では伝えきれないんだろうし、話の展開的に久美ちゃんの話になっていた気がするので、久美ちゃん番外編といったところなのかな。


山の映像は綺麗だし面白かったですが、原作を見ていない人がこの映画だけを観て、これが「岳」だと思ったら嫌なので、映画が気に入った人はぜひ原作も読んでみてください。
最後の「また来ちゃいました」のやりとりが、この映画で一番「岳」なところだと思います。



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